映画『人間の値打ち(Il capitale umano)』(2013)

いろいろと心配事が多くて、勉強が手につきませぬ(ヤバイ)。っていうか、試験を受けに行く時間を捻出するのが難しくて挫けそう。。。

ー映画『人間の値打ち (Il capitale umano)』(2013)ー

出演:バレリア・ブルーニ・テデスキ、ファブリッツィオ・ベンティボリオ、マティルデ・ジョリ

先日、Eテレの「旅するイタリア語」で紹介されていて、 面白そう~と興味を持っていたら、WOWOWさんで放送されるではないですか!ということで録画して見たこの映画を。

ある男性が、自転車で家に帰る途中、事故に遭う。その事件を、第2章、第3章… では、別の人の視点から描き、事件の経緯、それぞれの立場や心理を浮き彫りにしていく。

映画の手法的には過去にも何度か見たパターンでしたが、真相が明らかになるにつれ引き込まれていきましたし、タイトルにも出てくる「人間の値打ち」ということについては、大いに考えさせられました。

まあ、あまりネタバレをしないほうがいいとは思うのですが…。

「人間の値打ち」の意味自体は、映画の最後で紹介されます。しかし「人間の値打ち」とは何で判断されるのでしょう?… 登場人物は、上流階級、中流階級、一般市民と、境遇が分かれていて、それぞれには、それぞれの苦労があるのですが、ホントに大事なのは、お金ではないわけですよ。あらゆる人と人の間には、掛け違えがあるのですが、結局他人といい関係を築くことができたのは、掛け値なしの生活を送っている人。

でもそんなささやかな救いがあっても、いろいろな欲望や策略が渦巻く現代社会では、それぞれの人が何を考えているのか分からないわけで、ラストを見終わったら逆に謎が深まった気がします(苦笑)。いろいろモヤモヤしますね(汗)。

でもそれだけに、考えさせられることが多い映画でした。他の人の視点で見てみることは大事だと思いますし、リアルな世界を描いているという点も興味深かったですし、一度見てみることをオススメします☆

ということで評価は☆☆☆☆4つ。人間の嫌な面をたくさん見せられるので、あまりいい気分にはなれませんが、それこそ映画、芸術という感じがしてよかったです☆

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