映画『犬ヶ島』(2018)

翔んで埼玉』のおかげで、今日はピーナッツをいっぱい食べました、という話はさておき(笑)、森川さんが吹き替えをされているということで興味を持った映画を。

この映画は、『グランド・ブダペスト・ホテル』の監督が撮った作品で、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞しているそうです。ただ、この映画を見ようと思ったときは、犬のアニメ、くらいしか認識がなく、字幕版と吹替版のどちらを見ようかと思ったときに調べたら、日本が舞台になっているということで、じゃあ吹替版を見てみようかな?というくらいのノリでした。

見てみたら、何やら変わっている映画でしたよ。普段、英語は原語で見る派なのですが、日本で起こった出来事を外国に紹介するという設定なので、日本語でのスピーチは、同時通訳で英語に訳され、その部分は日本語字幕が出るという… 日本語吹替版を見ているのに英語も聞けるということで、森川さんの声も聞けるし、英語も勉強できるし、結果、吹替版にしてよかった、と思いましたよ♪

内容的には、近未来の日本が舞台で、ドッグ病に感染した犬たちはゴミの島「犬ヶ島」に隔離されることになる。市長の養子のアタリは、犬ヶ島へ送られた愛犬を探すために、一人で島へ向かうが…、というストーリー。

ストップモーションアニメで、それだけでも独特なのですが、全体的にシュールで、たいていのことには驚かなくなってしまった大人のワタクシでも(笑)、思わず画面に釘付けになってしまうほど、印象的に残る映画でした。

特に、『リメンバー・ミー』同様、当初の目的は意外にあっさり達成され、次々と話が展開していく… この話はどこに行くのか~?というジェットコースター的なストーリー展開には、興味をそそられましたね。…こういう映画だと、眠くならずに見れるワタクシ(笑)。

形式としては、アニメですけど、対象はあくまでも大人で、政治的、倫理的問題をあれこれ提示したり、またそれを皮肉ったり、いろいろと考えさせられる映画でした。

…ちなみに森川さんは、主人公アタリの犬の役です。いいお声♪ でもそれ以上に、楠大典さんの声が素敵でしたね~♪ オリジナルキャストも、英語、日本語ともに豪華な方が参加していらっしゃいます。

ただ、もう一度見たいかと言われると、特に… という感じです。やっぱり、ゴミだらけの島とか、それによって薄汚れた犬とか、あんまり見ていて気持ちのいいものではありませんしね(苦笑)。でも、映像や、ストーリーの斬新さには、見ごたえがあるので、一度は見てみてもいいかな?という感じでした。

ということで評価は☆☆☆彡3つ半。こういうのが芸術なんだなぁ~という感じです。監督の独創性は素晴らしい!…ただ、森川さんの声で話す犬がいたら、きっと落ち着かないので、犬は普通の子がいいです(笑)。

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