Audible:織守きょうや『花束は毒』(ナレーター:梅原裕一郎, 福沙奈恵)

コロナワクチンの副反応で臥せっていたとき、アニメを見るには気分が悪すぎる、でも時間はあるし… そうだAudibleを試してみよう!ということで、無料体験を始めました。では、1週間ほど経った今の時点での感想いってみよう!

-Audibleってどうなん!?-

Audible自体は、日本で最初に導入された時にも無料体験をしたことがあります。でも、そのときはまだタイトル数が少なかったんですよね。それで、とりあえず、興味がある声優さんの作品を片っ端から聴いてみたら… BL作品が結構あることを知り、そこからしばらくBLの沼にハマることになったという(笑)。

でもそのときは、無料体験期間だけで、興味がある作品はほとんど聞いてしまったので、契約はしませんでした。あと、聴いたのは、オーディオブックが多かったように思います。

でもまた、Audibleのシステムが、あれこれ変わって、また無料体験のお知らせがドン!と出てくるようになりました。よって、ワタクシもまた体験できるのかな?と気になっていたのと、梅原裕一郎さんの朗読が聞ける!ということで、ポチッと体験したいとは思っていました。ただ「再生時間11時間11分」のように、小説だと大概10時間コースの文字に圧倒されて、躊躇っていたんですよね。でも、寝ていることしかできない、しかも熱は下がりそうにない、その機会を逃すわけには行かず、試してみることになったのであります。

ですが、ワタクシはとにかく気が短い人間なのですよ(笑)。字を読むのは結構速いし、普段動画も1.5~2倍速くらいで再生しています。でも、この日は流石に気分が悪く、とりあえず1.2倍速にしてみました。そしたら、残り再生時間が8時間30分ほどに!

…と言いながら、この日は、最後まで再生したのに、90%くらい寝てしまっていて、話がぜんぜんわからず(笑)、翌日にもう一度、運転のお供に聴き始めることにしました。ただ、車で聴いていると、低い声って、あまり聞こえないんですよ(汗)。ということで、やっぱり1.2倍速に落ち着くことに。でも、このお話は、主人公の男性視点からの章と、女性視点からの章があり、そちらは女性の方が担当されていて聞き取りやすかったので、ちょっと速度をUP。

そうした、というか、そうせざるを得なくなったのは、続きが気になって我慢できなくなってしまったからです(笑)。本で読んでいるときなら、風景描写なんかはわりとすっ飛ばして、ストーリー展開に関わるところはちょっとゆっくりめに読むとか、そういう調整ができますが、朗読だと、一字一句しっかり読んでくれるので、もどかしくて仕方がない(笑)。結末まで、あと5時間、4時間… あぁ~!気になるやん!!!ってことで結局は、翌日、お仕事の前に聴き終えるべく、iPadの前に座って、ガッツリ2倍速で聞くことになりました(笑)。

ちなみに、アプリの再生速度は、0.5倍から3.5倍まで変更できます。あと、スリープタイマーや、クリップもついてます。…でもスリープタイマーにしておいたら、どこまで聴いたのかわからなくなってしまいますよね。だから、寝るときには聴いていません。

 

-織守きょうや『花束は毒』-

この作品を選んだのは、梅原さんが朗読されている小説2作のうち、こちらのほうが新しく、また短かったからです(安易)(笑)。

あらすじは…

中学生の頃に家庭教師をしてもらっていた真壁さんと、久しぶりに再会した大学生の木瀬。真壁さんは、婚約者と結婚間近なのだが、結婚をやめるようにという手紙が届くことに困っていた。そこで木瀬は、中学の時の先輩である探偵、北見さんに、犯人を突き止めてくれるように依頼し、過去のある事件が関係していることが判明する。

という感じで、木瀬くん視点の章を梅原さんが、北見先輩視点の章を福さんが朗読されています。

冒頭では、木瀬くんと、北見先輩の、中学生の頃のエピソードが語られるのですが、次の章に入ると、梅原さんのトーンが、ぐっと下がります。そこで思わずドキッとしてしまいました。…そうか、現在は大学生だから、中学生の頃よりも声が低いということですね。

そしてそこからは、ずっと低いトーンで、話が展開していくのですが、梅原さんのナレーションがとにかく効果絶大!他の登場人物、特に女性が出てきても、それほど声を変えすぎることがないので、ずっと緊迫感が続いていくんですね。…あとで、もう一つの朗読『横道世之介』を聴いたら、祥子ちゃんを演じるときの梅原さんがめちゃめちゃかわいくて、気になりすぎたという(笑)。だから、この作品では、敢えて同じトーンで、攻めていらっしゃるんでしょうね。しかも、なんだか、前のめりな感じの読み方をされるので、余計に続きが気になってしまいました。…あんなに長いのに、同じテンションを保つのって難しいだろうなぁ。

ここからは内容について。

木瀬くんが法学部の大学生ということで、法学部ならではの発想を繰り出してきます… よって、ワタクシも共感する場面がいくつかありました(親近感)。でも、変に正義を振りかざせばいいというわけでもなく、かと言って、見過ごすわけにはいかず、ということで、その匙加減は難しいなと思いながら聴いていました。

そもそも木瀬くんは、北見さんの探偵としての手腕を高く買っているので、関係者にお話を聞きに行くときにも、基本的には横で聞いているだけ。法律家を志す人は、頭でっかちになっていることがありますが、実際に関係者から情報を引き出すためのテクニックというのは、大学の授業では学べませんからね。北見さんに同行して、社会勉強をしているっぽいところも、興味深かったです。

そして肝心の謎解きなのですが、ワタクシ的に気になる点があったのに、北見さんや、木瀬くんが全然気にしてくれないから、ちょっともどかしいな、と思ってた箇所があったんですよ。そしたら、やっぱり、そこが怪しかった(笑)。

普段本を読んでいるときは、あまり先読みしすぎるとつまらなくなるから、できるだけ、登場人物の思考に合わせてこちらも読むようにしています。でも、朗読を聞いていると、こちらも思考するだけの時間的&エネルギー的余裕があるから、どうにもあれこれ考えてしまうみたいです(笑)。

でも最後は、怖かったですね~。うん、とにかく怖い。おかげでしばらく動揺が収まらず、仕事に行く前に一息入れましたよ。

 

-まとめ-

ということで評価は☆☆☆☆彡4つ半。久々に、小説の世界にのめり込むことができました。これはオススメです☆ 梅原さんの朗読をお楽しみください♪

ただ、この作品が、ワタクシ的には小説の朗読をちゃんと聞いたのが初めてだったので、別の作品を聞いてから、気づいたこともありました。

現在、ごとうしのぶさんの『卒業』も、途中まで聴いています。これはすでに本を読んだことがあり…  ゆっくり読んでも1時間くらいだったのに、朗読だと9時間もかかることに衝撃を受けました。でも、普段読んでいるだけでは気づかないこともありました… 例えば、登場人物が大学生なので、ワタクシが想像していた声よりもかなり若かったこと←いや、このシリーズ、最初読んだときワタクシは登場人物と同い年だったんですよ。だから、勝手に、同じように年をとっているような気になってました(笑)。ただ、学校名だからちょいちょい出てくる「祠堂」のアクセントって、それなの!?というのが気になってしまって、中断(苦笑)。

そして、『銀河英雄伝説』のポッドキャストがあるのですが、さすがに無料体験中に聴き終わることはないだろうと思われるヴォリュームなので、『銀河英雄伝説外伝』で、推しキャラ、キルヒアイスが出てくるエピソードを聴いてみることにしました。

ナレーションはアニメでもおなじみの方なので聴きやすいです。そして、ナレーションしか聴いたことがなかったので、セリフの部分の演技力の素晴らしさにビックリ!…ただ、時々、セリフがすごく大きな声の部分があって、ナレーションにボリュームを合わせていると、うるさっ!という感じでビックリしてしまうことも度々あり、中断。。。

次に、梅原さんも出演されている『穏やか貴族の休暇のすすめ。』を聴いてみました。これはドラマCDです。まぁ、正直、アニメでもよくある感じのお声や設定だったので、普通に楽しんだ感じです。

それよりもやはり、朗読は貴重ですね!落ち着いたトーンを堪能できたり、いくつもの役を演じ分けてくれるので、演技の幅を楽しむことができたりしますしね。ちょうど、少し前に、朗読劇『CONTELLING 親の奢りで』を見に行って、梅原さんの演技力の素晴らしさに感動していたところだったので、さらなる新たな一面を知ることができたことが、嬉しかったです。そういうわけで、無料体験が終わったら、作品を買い取ろうと思います… 何度でも聴きたい。そして、梅原さん朗読作品が増えるといいな☆

ただ、名前を言い間違えている箇所があるんですよ。それって、あとで改善されたりするのかな!?

 

最後に、Audibleをおすすめしたい方について。

まずは、イヤホンを使うなど、しっかりお話が聞こえる環境にある方、時間に余裕がある方、疲れ目の方(笑)、プロの素晴らしい朗読を味わいたい方、は、一度お試しください☆

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください