小説:中山七里『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』

先日Kindle Unlimitedでオススメされたんですけど、シリーズ5巻が奏鳴曲(ソナタ)、夜想曲(ノクターン)、鎮魂曲(レクイエム)、輪舞曲(ロンド)、協奏曲(コンチェルト)となっていて、興味津々!ドライブ&お散歩のお供に、8割ほどiPadちゃんに読み上げてもらい、残り2割は黙読しました。

-あらすじ-

敏腕弁護士、御子柴礼司(みこしばれいじ)は、死体を遺棄した翌朝、何事もなかったかのように出勤し、国選弁護人を引き受ける。

明かされる御子柴の過去。そして、保険金目的の殺人容疑をかけられた事件の真相は?

 

-感想-

全く何も知らずに読んだので、冒頭から、え?弁護士が死体を遺棄?この人ナニモノ!?とか、完全に心を掴まれてしまいました。それとともに、刑法とか、刑事訴訟法とか… 法学部のワタクシには、レポートに使えそうなネタが出てきたり、社会勉強として普段は縁のない世界の生活に触れることができたりとかで、非常に興味深かったです。

ま、ミステリーなので、ネタバレ回避のために、書けるネタが限られてしまうのですが、タイトルにもなっている、『贖罪の奏鳴曲』とは、ベートーヴェンのピアノソナタ「熱情」のことで、御子柴は毎朝車で聴いているんですね。そしてそれを聴くたびに、過去のある事件を思い出して、その罪を償うために仕事に励みます。

う~ん、でもまだ第1作なので、御子柴の行動がどこまで本音を反映しているのかがわかりませんね。だって弁護士ですし、勝つためになら何でもしますし。そして何より、エンディングが!!!!!と大変なことになっているので、中途半端にあれこれ推測するよりも、明日から速攻続編の『追憶の夜想曲』を読みたいと思います。

ちなみに、WOWOWさん制作のドラマがU-NEXTで見れるようなので、マイリストに入れておきました。…御子柴役は三上博史さん。イメージに合う!そして、ぜひとも、御子柴さんの切り札を、映像でも見てみたい☆

それにしても、U-NEXTさん、何かにつけ強いですね。最近お世話になりっぱなしですよ☆ ←別に回し者ではありません(笑)。

 

-まとめ-

ということで評価は、☆☆☆☆彡4つ半。

Kindleの残りページが、残り30頁くらいになってから、これでもかっ!というくらい、あれこれ一気に動きます。まぁ、それがミステリーの定石なわけですが、ちょっと詰め込み過ぎているように感じました。

ラストで猛ダッシュしたおかげで、逆に息切れで余韻もへったくれもない、みたいな感じになってしまってますが(苦笑)、久々の耳からの読書は楽しかったです♪

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