もともと、ツアーに行く気はなかったんですよ。今年は11月に資格試験を受ける予定で秋からは禁欲しようと思っていたのと、2月に発覚した左耳の問題があって(汗)。それでスケジュール自体もあまりよく見てなかったんですけど、なんと資格試験の申込みを忘れるという大失態をやらかし!あら~と思いながら、カレンダーを見ていたら、名古屋でコンサート?ワタクシ普通に休みやん(笑)ということで、前夜に急に思い立って行くことにしたという(笑)。
最初にお断りしておきますが、音楽的な感想は書けませんのであしからず(汗)。
実は、ショパンのピアノ協奏曲第1番は、ワタクシにとってはなかなか因縁がある曲です。
お恥ずかしながら、クラシックの曲の中で、どうしても毎回寝落ちしてしまう曲が何曲かあるんですよ。そのうちの1曲がこれ(汗)。ということで、ちゃんと聴いたことがあるのかどうか(汗)。
さらに、そんな苦手意識を克服しようと、角野さんの演奏を聴くためにチケットを取ったものの、大阪の公演は中止で返金になり、京都の公演はコロナの心配と、大学の課題のせいで不参加(汗)。去年のショパンコンクールも、見ていくうちにだんだんしんどくなってきてしまって、結局ファイナルは見てない(汗)。そして今に至る。。。
でも、ツアーが始まってから、数々流れてくる絶賛ツイートを目にするたびに、ちょっとずつ興味が湧いてきた、ということもあって、行ってみることにしました。
で、せっかくお出かけするなら、最近ハマっているスタバのメダル集めも兼ねて、伊勢神宮に行ってみよう~!ということで、3時間睡眠で出発… もうちょっと寝るつもりが、早く目が覚めてしまって、大丈夫なのかしらん!?
お伊勢参りの話は、また別のときにしますが、「どうか耳が痛くなりませんように!!!」とお祈りしてきましたよ。
…あれは、2月。東京国際フォーラムでのコンサートで、突如として左耳がある特定の音域にだけ疼き始めて、結局ガーシュウィンの協奏曲は、全然集中できなかったという残念な出来事がありました(汗)。後で配信で見たときもそうだったので、なんかヤバイモードかも、と思ったのですが、日常生活ではまったく問題ないんですよ。ただ、あれ以来オケは敬遠しがち(恐怖)。
一応、伊勢から名古屋に行く途中で、ちょっとお昼寝できたかな?
そして、5月のジブリのコンサート以来の愛知県芸術劇場!…開場時間に栄に着いていたのですが、アニメイトに用事がありまして(笑)。行って帰ってきたら、開演ギリギリ… わりといつものこと(汗だく)!!!
急げっ!…写真もいい加減だ(笑)。
でもちゃんと、パンフはゲット☆
#nosprontour 🌏🇯🇵
Today – Nagoya! 🎶 The programme: Bacewicz, Chopin with @880hz and Dvořák. All conducted by the wonderful @marinalsop.#nosprinjapan pic.twitter.com/CCkp4WdmjO
— NOSPR_official (@NOSPR_official) September 12, 2022
眺めは、わりとこれに近いものがありました。…耳が心配だから、後ろのほうがよかったですしね。でも、前の座席が気にならないので、ステージが凄く近くに見えました。
そして、オケのみなさんと、指揮のマリン・オルソップさんが登場~。
Table of Contents
-バツェヴィチ『オーケストラのための序曲』-
景気づけ的な感じで、華やかな曲を演奏してくださったのですが、最初の2秒くらいで、耳やばっ!となりまして、慌てて左耳に耳栓装着。これは嫌な予感。
そして、角野隼斗さんの登場です。
-ショパン『ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11』-
初めから、やたら咳をする人がいて、ちょっと大丈夫!?とか思ったのですが、心配はそこではなかった。やっぱり、耳がヤバイ(ズキズキ)。特にフルートがアカン(汗)。ということで、耳栓だけでは疼きを止めることができず、左耳はずっと押さえておくことに… ヘッドホンを付けたらカバーできそうだったけど、それだったら、何しに来たん!?って感じになっちゃいますしね(苦笑)。
つまり、第1楽章はあまり集中できず(涙)、評判の第2楽章へ。
角野さんの弱音が素晴らしい、とのご意見をよく目にしますが、このコンサートホールは、凄く音がクリアに聞こえて、でも、ステージからは遠いせいか、音の強弱があまりわからなかったんですよね。…まあ、利き耳ではない右耳中心に聞いていたせいもあったかもしれませんが、いわゆる「弱音」であろう箇所はよく聞こえるのですが、逆に迫力ある大きな音があまり聞こえないという(謎)。
あれ?と思いながら、第3楽章へ。
そうそう、先日『のだめカンタービレ』の実写劇場版と、アニメ全編を見直したので、のだめちゃんとミルヒーのショパコンでみんな大興奮!のシーンを思い出したりもしながら聴いていました。あとは、ワタクシはが最初に行こうとしていた大阪や、去年の京都の頃の演奏とは、違っているんだろうなぁ~とかも考えながら。
結局、一瞬だけ意識が飛びそうになりましたが、ちゃんと最後まで聞くことができました。やっぱり、角野さんのピアノはキラキラだし、オケとの掛け合いが絶妙だし、素晴らしかった!…でも、耳がポンコツでなければ、もっとちゃんと聴けたはず(涙)。はぁ。。。
会場は、最前列を中心にスタンディングオベーション。
…ただ、ワタクシには、勉強不足で評価不能(汗)(申し訳ない)。
と、そうこうしているうちに、アンコールが始まりました。
-『10 levels of i got rhythm』-
これまた、そうそう、アニメ版の「のだめ」で、RuiがI Got Rhythmを弾く場面があるんですね… アニメ版は過去に1回見たきりだったから、忘れてました。お父さんがジャズをやっていたから、体に染み付いている、だからラヴェルのコンチェルトも弾ける!みたいな。…かてぃんさんとかぶりますやん☆
それとともに、今年の1月に岡山で弾いてくれたときのことも思い出しながら聞いていたのですが、最初派手に指パッチンをしたのに、2度めからは正面からは見えないように!?下の方でするようになって… あれ、ちょっと遠慮してる!?とか思いながら見ていたら、レベルが進むにつれて、オケの方々がみんな興味をそそられていく感じがわかりまして(笑)。
特に、英雄ポロネーズのあのリズムが出てくる箇所になったら、一気にみなさん釘付けに(笑)、いや~、面白いなぁ~と。かてぃんさんパワー全開です!!!それとともに、演奏が終わったら、さっきよりもスタンディングオベーションする人が多くなって、めちゃめちゃ盛り上がりました♪ …それとともに、ショパンを聴いたときのワタクシの残念さも、若干なぐさめられました。。。
そして20分の休憩。
客席内には電波が飛んでいないので、外に出てツイート、ツイート(笑)!
-ドヴォルザーク『交響曲第9番ホ短調《新世界より》作品95 B.178』-
プログラムは、ブラームスの交響曲第1番と、こちらと、2ver.あるんですね。…ブラ1というと、千秋先輩を思い出す☆ 『新世界より』は、言わずとしれたあれですね。という感じで、またも左耳を押さえながら聞いていたのですが、気になり始めたのは第2楽章。
ちなみに我が市では、毎日夕方の5時に「遠き山に日は落ちて」が流れるのですが、夕方ということで、帰らなあかん、という物悲しさがセットになっていたのですよ、ワタクシの中では。
しか~し!
だんだん、家族の団らんが待ってるから、早く帰らなきゃ(ワクワク)!な感じに、聞こえてきたんですよ!そこには、暖かい暖炉があって、みんなで夕食の席を囲むような、そんな楽しい光景がまざまざと浮かんできて、あれ?思っていたのとなんか違う(興味津々)!みたいな。
更に、第3楽章に入ると、なんかどこかで聴いたようなフレーズがあちこちで感じられて、思わずクスッとしてしまいました。その中でも特に、チャイコフスキーのバレエの曲に出てきそうな雰囲気が気になって、ワタクシはロシアの曲が好きなんだなぁ~なんて☆
そしてあまりにも有名な第4楽章は、以前… クラシック系のテレビの番組で、ドヴォルザークは鉄道が好きで、蒸気機関車が走る音が元になっている、というのが紹介されていたことを思い出しました。しゅっしゅっぽっぽ、しゅっしゅっぽっぽ!
でもそれだけではなくて、新大陸に渡って、これからの新生活に胸の高まりが押さえられない感じとか、でもやっぱり新たなことを始めるのは大変でもあるから、楽しいことばかりじゃないとか、でもいずれにせよ、前向きに進んでいくんだ!という強い意志が感じられて、なんか急に涙が溢れてきてしまいまして。
というのは、ワタクシ、やたらこの夏疲れてたんですよね。目の前の仕事をこなすだけで精一杯で、自分の時間があまり取れず、資格試験の勉強がまったくできていなかったんですよ。それで、受験したとしても、受かる気がしない、どうしよう… 受ける?受けない!? …でもダメ元でとりあえず受けてみよう!いうことにしたはずが、最終日は17:00締切で、気づいたら、1時間過ぎてた。。。うわ~!!!
からの、愛用のグラスを割ってしまうやら、喉の調子が最悪で咳が止まらないやら、しまいには、平野啓一郎さんの『空白を満たしなさい』を読んで、その後ドラマでも見たら、空白を満たすどころか、生命力を根こそぎ持っていかれて、空白だらけになってしまったんですよ。
それでここ最近は、推し活する気力もなくなって… 毎週お届けしていた「かてぃんさんのスケジュール」の更新もやる気が起きず、やめてしまうことになって、ただただ、喪失感に襲われていたんですよ(苦笑)。
そ・れ・が!!!
その空っぽになった容器に、溢れんばかりの水量になってしまうくらいの大波がやって来たんです!そしてその波に揺さぶられては、さらに涙が溢れてくる… まさか、いつもよく聴いていたこのフレーズで、こんなにも泣く羽目になるとは… 空白が満たされた瞬間でしたよ。
いや~、感動しましたね!!!素晴らしい!!!
明日への活力をいただきました!!!
からの、アンコールも、行進曲っぽい感じの、気合いの入った曲を演奏してくれて、助けてくださってありがとうございます、という感じ。
会場内も割れんばかりの拍手で、オケのみなさんが全員で後ろを振り返って、ステージ後方の方々に向けてもお辞儀をしたり。
そしてもちろん、指揮のオルソップさんは素晴らしくて!時には優雅に踊るように指揮をされたり、ビシッと決めたり、カッコよかったです!!!
という感じで終演。
外に出ると、オアシス21が七色にライトアップされていて、凄く綺麗でした☆
結果としては、行ってよかったと思える公演でしたね。
ただ、終わってから、今もですけど、左耳がジンジンしていて痛すぎる(涙)。大きな感動を得たけど、代償もあったなぁ(とほほ)。
特に、ショパコンは、もっとちゃんと聴きたかったです。何だ、この耳、もう~。I Got Rhythmのところは、別に耳栓なしでもいけたので、ピアノだけの公演なら、今後も行けそうですけどね、オケはちょっと考えてしまいますね(恐怖)。。。
ということで、ツアーはあと半分!みなさんのツイートを拝見していると、角野さん&オケの演奏は日々進化しているようなので、これから参加されるみなさん、楽しんでくださいね~♪