7/22 反田恭平 ピアノ・リサイタル at ハーモニーホールふくい

反田さんを知ったきっかけは、「題名のない音楽会」での、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番だと思うんですけど… 2年前らしい。そのときの演奏を聴いて、力強くて好み♪ と思ったのをきっかけに、Apple Musicでアルバムを聴いたり、テレビ番組を拝見したりしていました。

でも、ショパンとか、ベートーヴェンを弾くと、どんな感じなんだろう?というのが気になっていたところ、全国ツアー発表!しかも、オールベートーヴェンプログラム!しかも、福井であるやん☆… でもファンクラブ先行予約って… 入会無料やん!ってことで、ワクワクしながら発売日を待っていたはずが… 多分雪に埋もれて疲れてたんでしょうね(汗)、発売日(確かバレンタインデー)のその時間、家にいたのに… 何か用事があったはずだけど、何だったかな?… あ!チケットの発売日!!!と気づいたときにはすでに2時間以上経過。しまった… と、右側のお席を取る羽目に… すまぬ。

という前置きはさておき(苦笑)、新車になって初めての遠出&久々のハーモニーホール♪ ってことで、張り切って行って参りましたよ♪

今日は右側の、小ホールでした。

入場後、プログラムかアルバム購入者はサイン会に参加できるということで、両方購入。着席して楽しみに待つことしばし、14時開演です。

左側のドアから、オールバックで、髪を後ろにまとめた反田さんが登場。お辞儀のあと、椅子に腰掛けて若干位置を修正、いきなり演奏が始まります。

ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲

最新アルバムで初めてこの曲を聴いたので、まだあまりよく知らない曲ですが、一気に演奏に引き込まれましたね!席が前の方の右側だったので、指さばきは拝めませんでしたが、ペダルの踏み方を見ているだけでも楽しい(笑)。なめらかさと、力強さが同居して、生の迫力を味わうことができました♪

ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」

ベートーヴェンの三大ピアノソナタを一度に聴けてしまうなんて、なんて贅沢なプログラムなんでしょう♪ まずは「悲愴」ですが、昔一度冒頭部を練習してみたほど、第1楽章が大好きなんですよ♪

そしたら今度は、ひざの上で指を動かしたりしながら、神妙な面持ちで、まるでベートーヴェンと語らうかのように天を仰いだあと(注:勝手な想像です)、演奏開始。冒頭部は、たっぷり、ためて、ためて、ためて、はい!一気に~!と流れ出す演奏に、とにかく圧倒されました。おお~!凄い~!

そして、第2楽章との間に汗を拭き拭き、第2楽章は一転、柔らかく、第3楽章は、歯切れよく、ダイナミックに。拍手~♪

そして休憩。

振り返ってみると、オトコマエな演奏でした♪ そうだな~、ワタクシは、この力強くて、凛々しい演奏に弾かれたんだわ、と改めて実感しましたよ。となると、月光の第3楽章や、熱情はますます楽しみだなぁ~と♪

ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27-2「月光」

椅子を若干下げて、また神妙な面持ち。そして、重厚感漂う第1楽章からの、第2、第3楽章~。ここで来てほしい、というところで、ガツン!とパワフルな演奏をしてくれださるの、ええわ~♪ ホントに、好みの演奏でめっちゃ気持ちいい♪ 演奏が終わるやいなや、大拍手がわき起こりました☆

ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番ヘ短調作品57「熱情」

実は、「熱情」って、多分何百回って聴いてると思うのですが、第2楽章がよく分からない(汗)。気づくと、第3楽章になだれ込んでる、というパターンだったんですけど、今回初めて、じっくり味わって聴くことができました♪

アルバムのブックレットに、第3楽章のPrestoは死ぬほど速く弾いてます(笑)。って書いてありましたけど(笑)、ワタクシも速いのめっちゃ好きです~♪ カッコイイ~♪

熱くて、迫力があって、夏の暑さなんて吹き飛ばす力強い演奏に、会場からは惜しみない拍手が☆ 反田さんは汗を拭き拭き、お辞儀をして、舞台袖にはけて、また戻ってきて、はけて、着席!

ダーン!…え?それは!!!

ショパン:幻想即興曲

そういえば、この曲も、ベートーヴェンの「熱情」も、子どもの頃にドラマで演奏されているのを見て気になった、というのが、知ったきっかけだったので、凄く懐かしい気分に♪

いやはや、本編のベートーヴェンとは全然雰囲気が違いましたね!ベートーヴェンはいかつくて熱い感じでしたけど、ショパンは流れる様なイメージ。熱の種類が違うなぁ~、なんて感じながら、静かに終わった、と思ったら、ピロロン♪ って感じで、ピアノに指が触れたのか?反田さんも観客も、クスクスッと笑って、拍手~。

…誰もスタンディングオベーションしないなぁ~。と思っていたら、今度は早めに着席。

ターン!…おぉっ!それは!!!

ショパン:子犬のワルツ

おお!阿字野先生!!!いやいや、反田さん!!! …あとで、改めて、阿字野先生の子犬のワルツを聴き直してみたら、大分違いました。反田さん全開の子犬のワルツでした!…よね?軽やかで、楽しいワルツ♪

に、思わずスタンディングオベーション☆ …舞台袖から、スタッフさんがお写真を撮っていらっしゃいました☆

あ~、素敵な演奏だったなぁ~。と思っていたら、反田さんがタブレット片手に、ステージに戻ってこられました。

一言、お礼を述べた後、「全く…、全く…、3曲目のことは考えてなかった…。でも、弾きたくなったので」と、タブレットとにらめっこすることしばし、これだ!って感じで弾き始めたのは、

ショパン:アンダンテ・スピアナート

聴いたことはある!と思ったけど、タイトルがはっきりしなかったので、終演後の貼り紙で確認。ヒートアップした会場を、いい感じにクールダウンしてくれる優しい演奏でした。

観客も、ホントに満足した感じで温かい拍手を送って、反田さんを送り出しました。ベートーヴェンに加えて、ショパンも聴けるなんて。しかも、演奏の違いも体感できて、大満足なリサイタルでした☆

やっぱり見にくいかな?

そして、サイン会の列へ。

逆光でね、お写真はイマイチです(汗)。

そして、短めに感想をお伝えして、プログラムにサインしていただきましたよ☆

ちなみに、帰ってきてから、プログラムに封入されているCDを聴いてみました。

モーツァルト:幻想曲ニ短調K.397
シューマン:トロイメライ~子供の情景作品15第7曲

今日のリサイタルの雰囲気とはがらっと変わっていますね。

ということで、今日一日で、バリエーション豊かな反田さんワールドを体感できて、大満足な一日でした。これでもう、この夏はいくら暑くても、幸せいっぱいで乗り切れそうです(笑)。次のオールショパンプログラムも気になりますが、冬場はね、ちと出かけ辛いですよ… 雪のこととか、仕事の繁忙期だからとか。

いずれにせよ、今日はホントに行ってよかった♪ 反田さん、これからますます応援しますね~☆ そして、これからツアーにお出かけになるみなさん、お楽しみに☆

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