ル・コルビュジエ展を見に行く前に、予習も兼ねて見てみたこの映画を。
正直なところ、ル・コルビュジエのことは、あまりよく知らなかったんですよね。もともと、安藤忠雄さんの建築物が好きで、その安藤さんが感銘を受けた建築家がル・コルビュジエということで、建物の写真はいくつか見たことがあったり、ワタクシが毎週見ている「渡辺篤史の建もの探訪」で時々家具が紹介されるのを見たりしたことはありましたが、この映画を見るまで絵を描く人だということは知りませんでした。…しかもなかなか癖の強い人だったということも判明。
映画自体は、ル・コルビュジエ作とされていた「E.1027」という建物は、実は家具職人のアイリーン・グレイの作品であったこと、また彼女の才能に嫉妬したル・コルビュジエが、彼女の建物に勝手に絵を描いたことなどが語られる内容です。… しかし、ル・コルビュジエの語りでストーリーが展開するのですが、ル・コルビュジエ役の俳優さんが、映画の中で会話をしながらも、時々カメラ目線になって本音を漏らしたりするという、なかなか変わった展開の映画、かつ、どうも不親切(?)な演出の仕方なので最初のうちよく分からず、30分くらい見た後、もう一度最初から見直しましたよ(苦笑)。
特に、1920年代ということもあるのか、女性であるアイリーンがないがしろにされている点が辛かったです… それとも、単に周りの男性がダメだっただけ?
しかし、アイリーンが設計した「E.1027」は美しいです。サイトでお写真を見れますよ。ル・コルビュジエが提唱する「近代建築の五原則」を再現していて、それゆえに、彼が勝手に居ついて、海パン姿で絵、しかも抽象画を描いて、近くに別荘まで建ててしまう… ホントに気持ち悪い人です(笑)。そして今は、修復もされてまた綺麗な姿を取り戻しているようですよ… いいな~、住みたい(笑)☆
ということで評価は☆☆☆3つ。とりあえず、ル・コルビュジエという人がどういう人なのかを知ることができた点については、よかったと思います。それ以外は、アイリーンが頑張っているのに、あれこれ風当たりが強かったり、ワケの分からない男性に引っかかったりとか、不条理だなぁと思うことしばしば。
あ、そういえば、この映画、登場人物の会話が、途中で英語になったりフランス語になったりするんですよ。さすがヨーロッパという感じですね。なかなかいいお勉強になりました☆
それにしても、みなさん自己主張が強くて、羨ましぃ~。ワタクシももっと、クリエイティヴなお仕事をしたいですね~☆ …なんだか眠くてうまくまとまらない(苦笑)(すみません)。