かねてから、TL上で「凄い」「凄い」と噂に聞いていた亀井聖矢くんの演奏を聴きに行ってきました♪ いや~、ホントに凄かった!!!
とはいえ、行くかどうかは結構迷ってたんですよ。
京都… ちかっ!開演朝11時… いつもなら寝てる(笑)けど、その後お仕事行けるからOK!ただね、日にちが7/1… 大学の試験(代替レポ)真っ只中、なのに加えて、生徒さんたちも試験なので、普通にお仕事の繁忙期(汗)。。。
ということで、残念だけど見送ろうかと思っていたんですよ。でも、チケット発売日当日、朝何故か目が覚めて、Twitterを開いたら、TLの一番上に亀井くんがチケット発売をお知らせしているツイートを見つけて、これは行きなさい、ということですねと、チケットをポチッ(笑)。
…ただ、6月中は、学業が立て込んでいて、この上代替レポが届いたらかなりヤバイ(汗)、と思っていたのですが、幸いにも文字数が少なく!これは行けるかも!? 電車で行けば、行き帰りにお勉強できるしね☆ と、久々に京都へお出かけすることになりました… 京都に行ったの、1年半ぶりくらい!?
しかしですね、当日は、朝からJR神戸線で何やらトラブルがあったらしく、京都線も、琵琶湖線も遅延… 京都駅付近で電車が渋滞していて、山科(隣駅)から京都まで20分もかかりました(汗)。
というわけで、ホントは開演前にコーヒーを注入しようと思ってたんですけど、まっすぐ会場へ… めちゃめちゃ眠いけど大丈夫かな(汗)。
何気に、京都コンサートホールに行ったのは初めてでした… 近所にある、陶板名画の庭(安藤忠雄さん設計)には行ったことあったんですけど☆
そこで気づいたのは、自転車がいっぱい…。
何やら、科学館orプラネタリウム的な構造体☆
ということで、3階へ向かうには…
このスロープをぐるぐる上っていくと!…さっきの円形の構造物の内部ですね。…それにしても、この床、見てると、だまし絵っぽくて、目がチカチカするというか、なんというか(笑)。
そこで更に気づいたのは、お客さんの年齢層がかな~り高い!…そうですよね、普通平日の午前中に来れる人っていませんよね(笑)。そうか、さっきの自転車は、近所からいらしてるってことなのか。
というわけで、着席。…やや端の方でしたが、最前列が取れたという☆ …場内は撮影禁止とのことだったので、お写真はありませんが、ドキドキ☆
はい、レポと言うよりは、あくまでも個人の感想、ということで、お付き合いください。
そして、亀井くんが登場~。
Table of Contents
・《パガニーニによる大練習曲》より第3曲〈ラ・カンパネラ〉
そう、そういえば、ここ最近忙しかったので、予習はゼロ(汗)。でも、ラ・カンパネラは、以前も配信で聴いたことがあったりしたので、ここは安心しながら聴いていましたが、いや~、若いって凄い!!!っていう演奏でしたね。
ソフトなタッチで、華麗に指が舞う!!!でも終盤に向かって、どんどん熱が入っていって、幕開けに相応しい感じでした♪
…ここで気づいたのは、最前列のセンター付近に、いわゆるクラシック大好きおじさん的な方がいらして、体を揺さぶりながら聞き入っていらっしゃること。…気になってしまうぞぉ~(笑)。
そして、亀井くんが、マイクを持ってご挨拶。
「おはようございます」から始まって、「いつもなら寝てる時間ですけど…」って、亀井くんもかい(笑)!「でも今日は寝てる場合ではないプログラムです」ということで、リストと言うと派手なイメージだけど、今日はストーリー性がある曲を演奏するプログラムになっているという話をしてくれました。
ということで、次の「ダンテを読んで」の曲紹介をしてくれたのですが… 個人的に「ダンテを読んで」で思い出すのは、昔受講したイタリア文学のスクーリング。その講義は、イタリアの文学と音楽がテーマだったんですけど、何かにつけ、リストの作品が紹介されて、リストさんって、何でも曲にせずにはいられないのね、と思ったものです(笑)。
この「ダンテを読んで」はダンテの『神曲』からインスピレーションを受けてかかれた作品で、どの部分がどこに対応しているということまではわからないけれども、「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の流れを味わってください、的な説明をしてくれました。…なんとも、簡潔かつ明瞭な説明!!!そうでした、亀井くんはトークにも安定感がありますよね☆
…例のクラシック大好きおじさんも、そうそう、そうやで!って感じで、大いにうなずいてはりました☆
・《巡礼の年第2年イタリア》より第7曲〈ダンテを読んで〉
と言いながら、聴いたのがそのスクーリングのとき以来で、曲のことはまるで覚えていなかったのですが(汗)、曲の印象が変わる部分ははっきりと分かったので、ここで、次のパートに進んだのかな?と思いながら聴いていました。
ただ、ワタクシ的に勝手に、天国篇は楽園的というか、やっと永遠の憧れベアトリーチェと一緒になって浄化される、ふわふわした感じ、的なイメージを持っていたので、思ったよりもかなり壮大な雰囲気だったので、ちょっとビックリしました。
…実はスクーリング中に『神曲』を読み始めたのですが、時間がなかったこともあり、「地獄篇」の途中で止まってしまい、それっきりになっているという(汗)。今度またこの曲を聴きながら、読んでみようと思います。
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亀井くんのインスタから~。
そして次は、自然の風景を描写した作品です、とのことで、
・《超絶技巧練習曲集》より第11曲〈夕べの調べ〉、第12曲〈雪かき〉
この2曲は初めて聴いたのですが、「夕べの調べ」というので、黄昏時の静かな雰囲気かと思っていたら、何やら壮大かつ重厚な雰囲気で、また「雪かき」っていうタイトルからは楽しそうな雰囲気がしますが、猛吹雪が襲ってきたりして、やっぱりリストは派手で大げさやん!と思ったりして(笑)。でも、一応雪国と呼ばれる地域に住んでいる人間としては、冬はこんな感じだなぁ~、と思ってみたり。
…特に「夕べの調べ」が結構難しい印象で、一瞬睡魔に襲われそうになったり(汗)、それにしても、午前中から聴くプログラムではないな、と思ってみたり(笑)。
そして、「ノルマの回想」の解説へ。オペラが元になっていて、好きなフレーズがたくさん出てくる曲です、と。
・ベッリーニ=リスト:ノルマの回想
これも初めて聴いたのですが、場面がどんどん変わっていく様子が楽しかったです。…ワタクシは、基本的にストーリー性があるものは好きなのです♪
でも聴いていくうちに、どんどん亀井くんの勢いに圧倒されていって、もう最後のほうは、凄い!凄すぎる!としか言えない状況に… TLで「凄い」をよく見かける理由はこれだったのか、と納得(笑)。ラ・カンパネラで、若いって凄いなぁ~と思ったのとは対照的に、いぶし銀というか、貫禄があるというか、若いのに圧倒的な世界観を持っているのは凄いなぁ~という印象を持ちました。
今日は京都でコンサートでした!楽しかった〜〜(*☻-☻*)
お客様も温かく、感想ツイートも沢山嬉しいです💬(実際客席の"熱さ"で演奏も本当に変わってくるんです…!)リストプログラムだったので、僕の最愛の作品「ノルマの回想」も。
動画はリハ風景から、高速オクターブ跳躍地獄の場面です。良い曲。 pic.twitter.com/yb5plwWFY3— 亀井聖矢 Masaya Kamei (@masayakamei_pf) July 1, 2021
いや、ホントに凄い!!!
ということで、惜しみなくスタンディングオベーションでお返しさせていただきました。…もう、じっと座ってなどいられない、という感じ(笑)。
凄い、凄すぎる。。。
・〈愛の夢 第3番〉
そして、アンコールに応えて戻ってきた亀井くんが弾き始めたのは、愛の夢。…ここで落ち着けるのかと思いきや、愛が、愛が重い(笑)。
角野隼斗さんのコンサートで、この曲が始まったとき、うっとりメルヘンな世界へ誘われて、キュンキュンしたのとはうって変わり、それこそ近代のフランス文学によく出てくる、この愛に一生を捧げます!叶わないなら、命も惜しみません!的な壮大かつ濃厚な愛の世界がそこにあって、リストが生きた世界はこんな感じだったのかな?とか、演奏者によってこうも違って聞こえるのか、と感心したりとか。
そして、鳴り止まない拍手&スタンディングオベーションにもう一度戻ってきてくれた亀井くんは、
・《超絶技巧練習曲集》より〈鬼火〉
アンコールに、なんて曲を弾いてくれるんですか(笑)。
もう、ただただ圧倒的。…年配の方には、心臓に悪いプログラムだったのでは(笑)。
そして、それでも鳴り止まない拍手&スタンディングオベーションに、亀井くんはピアノの蓋を閉じて、退場していったのでした☆
【公演レポート*京都北山マチネ・シリーズVol.6「"ピアノの魔術師” リストに迫る」】去る7月1日、京都北山マチネ・シリーズの6回目が終了しました。公演レポートはこちらからご覧いただけますhttps://t.co/MF3dtTXrVr pic.twitter.com/ES0zRgKc43
— 京都コンサートホール Kyoto Concert Hall (@KCH_Kyoto) July 3, 2021
-まとめ-
亀井くんも、「観客の熱さで演奏も変わってくる」とツイートしてますが、午前中にも関わらず、熱気にあふれる会場でございました。
…午前中、という言葉にこだわってしまうのは、先日BSプレミアムで放送された、角野隼斗さんのプログラムが、それこそ午前5時からの放送にふさわしい、爽やかなものだったことで、やっぱり時間帯もふまえての演奏だったのかな、と思ってしまったからです。
でもワタクシには、亀井くんの演奏は初めてで、時間帯やら何やら関係なく、とにかく演奏を聞けるだけでも嬉しかったので、亀井くんを知るにはふさわしいプログラムだったと思いますが、何度か行く機会があれば、もっといろんな演奏を聞いてみたいとも思いましたね。
…にしても、朝っぱらから、しかもいつもなら寝てる時間に(笑)、あんなにもすごい演奏をしてしまう亀井くんは凄いです。帰り道、駅までの道のりで、他の観客の方々がお話されているのも聞きましたが、末恐ろしいピアニストであることは間違いありません。
まぁ、今回は、睡眠不足続きでヘロヘロなまま行ってしまったワタクシの負けです(笑)。今度は、亀井くんのパワーに負けないように、こちらとしても準備を万端にして、戦いに挑みたいと思います←何を争っているんだ(笑)。
…ちなみに、帰ってから亀井くんのCDを見たら、「ノルマの回想」入ってるやん(汗)←DVDは見たけど、CDは聴いてませんでした(大変申しわけない)。ということで、速攻車に積み込みました。
-おまけ-
せっかく京都に行ったので、ご当地フラペチーノを頼んでみました☆
京都はんなり抹茶きなこフラペチーノ。
…亀井くんは、前の晩も、帰りにも頼んだのかな(笑)。きなこがめちゃめちゃ美味しかったです☆
また、スタバでは、スタンプももらえるようになったので、あちこち行ってみたくなりました… が、今はちょっと厳しいな(残念)。