地方在住者なので、今まで(文学部在籍時)は、春スクなど見向きもしなかったのですが、オンラインで受講できるとのことで(ありがたや!)、あれこれ科目を見てみたら、「医事法」というなんとも興味をそそられる科目を発見!
しかも実際受講してみたら、実に学びの多い科目だったということで、今回はその感想です。
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-受講のきっかけ-
ワタクシは、中高生の家庭教師をしているのですが、小論文を担当していると自ずと多くなるのが、看護系の大学or専門学校対策なんですよね。それでこちらとしても、医療系の小論文対策本なるものを読んでみたり、実際の過去問に取り組んだりしてきたわけですが、専門知識が必要となる分野なので、難しいんですよ。
そんな折、春スク「医事法」のシラバスを見てみたら、「患者の自己決定権」「脳死と臓器移植」など、小論文のお題によく出てくるテーマが挙げられていたので、これはとるしかない!と。…もちろん、オンデマンドで受講できることも確認☆
-初めての春スク-
週末スクーリングのタイトル通り、土日を中心に受講することが前提となっている… わりに、ワタクシは基本、土日は仕事が忙しいのですが(汗)、まぁ、オンデマンドだから、なんとかなるだろう、と思いきや、6/12(土)から受講開始、からの、第1回小レポートの締め切りが、早速6/14(月)朝9時で、いきなり青ざめました。
しかも、講義が、音声付きのパワーポイント(初体験)… つまり、早送りできない。というかそもそも、全部聞くと何分くらいになるのかすらわからない(汗)。
でも逆に、普段のEスクだと、kcc-trackのメンテで夜中には視聴できませんが、パワポはDLできるから、いつでもどこで見れる!ということで、パソコンでパワポのスライドショーを見ながら、スライドをPDF化して、iPadでメモをとるという作戦で、受講することにしました。
…kcc-track上で受講するわけではないからか、資料をDLしても「学習中」のままで「完了」にならず、進捗率が21%くらいにしかなってなかったんですけど、問題ないですよね(汗)。
課題は、小レポート第1回(500字程度)、第2回(800-1000字程度)と、最終レポート(1000字程度)でした。…字数が少ないので、収めるのが難しい(苦戦)。
-印象に残ったこと-
・安楽死問題
オランダでは安楽死が法律で認められているということで、安楽死を選択した男性の最期を追いかけたドキュメンタリー番組を視聴しました… これいつ放送されたん!?ってくらい、出演者の服装や、CMが懐かしい(笑)。
そこで思ったのは、実に穏やかな最期だということ。そもそもオランダでは個人が尊重されていて、いい意味でオープンかつドライな関係なのに対し、医師との関係は密で、また入院はせずに自宅で最期を迎えるというのも新鮮。もともとワタクシは安楽死賛成派でしたが、本人が意思疎通できるうちにきちんと周囲に意思を伝え、また周囲も本人の意思を尊重する… 本来そうあってしかるべきことが、きちんとなされていることに対して、感銘を受けました。
一方日本では、事前に本人と周囲が意思疎通できていないケースが多いこと、にもかかわらず家族に判断を仰ぐケースが多々あること、また人工呼吸器の取り外しや胃ろうの問題が発生すること、などがあるそうで、なんだかチグハグな感が否めませんでした。…ワタクシ自身は、延命拒否、お葬式もしなくていいって周囲に言ってます(笑)。
まぁ、安楽死のことに関しては、小論文のお題としても考えることが多かったわけですが、法律的にはどうなのか、という話をきちんと聞けたので、早速アドバイスに役立てられそうです☆ …日本には、ガイドラインはあるけれど、法律はない、とのこと。
・出生前診断
最終レポートのテーマはこれにしました。
そもそもワタクシは、子どもがほしいと思ったことがなかったので、映画やドラマのイメージから、出生前診断で胎児に異常が発見されたら、中絶するのが普通なんだろう的な考えしか持っていませんでした。
でも母体保護法では、母体に与える身体的理由、経済的理由、倫理的理由(姦淫等)でしか、中絶が認められない、とのことで、障害を持って生まれる可能性があるという理由では認められない、と知って非常に驚きました。…ただ実際は、もし生まれてきたら、子ども世話のために仕事を辞めなければならない→経済的に苦しくなる、などという理由(こじつけ)で中絶するケースが多いとのこと。
しかも、iPadアプリで母体保護法を見ていたら、削除だらけだったので、何なんだこれ!?と思って母体となった旧優生保護法を調べてみたら、かなりヤバイ法律だったことが判明。
知らなかった、と驚愕すること多数でしたね。。。
ちなみに、レポートを書くにあたり、この本を参考にしました。
他にも、フランスやオランダのケースについての本とか、いろいろ借りたのですが、なにせ字数が少ないので(汗)、この本を読んで全体像を把握して、あとはほぼ自分の言葉で書いたという感じですね。
・レポートについて
課題が発表されたとき、ポイントとして「論理的にわかりやすく」「段落ごとに内容をまとめる」「段落の最初は1マス空ける」ことなどがわざわざ書かれており、いやいや、大学生のレポートにこういうこと書く(笑)!?と思っていたのですが、その後の講評で、段落分けができていない、とか、箇条書きで書いている人がいる、とのお話があって、これまたビックリしたのであります!
…まぁワタクシも、高校生に課題を出したとき、段落分けはかろうじてできていたけども、段落の最初が1マス空いてない提出物を実際目の当たりにしたことがあったので、やっぱりそういう人いるんだ、と半ば呆れてしまいました。でもそれだけに、今後高校生に指導をするときは、ちゃんとできるようにしようと思いましたけどね。…そんなに難しいこと!?
…まぁ、このブログは字下げせずに書いてますが(笑)、メールとかも含めて、ネット上での作法と原稿用紙は事情は違いますよね。ワタクシも、文学部の卒論を書いたとき、形式とかレイアウトとかは厳しく言われましたしね… 内容よりも、そっちの意見ばかり頂いた気がします(苦笑)。
あと、第2回の課題が、感想、だったんですよ。以前とあるのEスク科目でも、課題が「感想」だったので、敢えて感想らしく書いて提出したら、その後の講評で、レポートなのに「感想」が多かった、とあり… いやいや「感想」って書いてたやん!なんて理不尽な!!!と思ったことがありました(苦笑)。それが怖くて、今回も分析多めの「感想」に仕立てたのですが、回答例として挙げられていたものは、普通に「感想」だったので、な~んだ、と思ってみたり(笑)。
…普段のレポートでもそうですが、採点基準って採点者によって違うので、ムズカシイですね(汗)。
-まとめ-
ということで、実質2週間ほどだったこともあり怒涛のように駆け抜けた春スクでしたが、学びが多いひとときでもありました☆ …久々に、あぁ大学生らしい毎日だ、と思いましたよ☆
以前開講された時と比べて、差し替えられた資料もあるようで、その部分だけ音声が違っていたり、生活音が入っていたり(笑)、資料の体裁も講師により差があるなぁ~と思いつつ …パワポでの講義がいいのか悪いのかは微妙なところですが、受講してよかったと思える科目でした。…単位が無事に取れていますように。