映画『彼らが本気で編むときは、』(2017)

ちょっとだけのつもりが、結局最後まで見ちゃったので、その勢いでいってみましょう~。

 

映画『彼らが本気で編むときは、』(2017)… 出演:生田斗真、柿原りんか、桐谷健太

母親が出て行き独りになってしまった11歳の女の子トモが、叔父のマキオの家を訪れると、そこには元男性の恋人リンコさんがいた。男性女性の垣根を越えて幸せそうにしている2人の元で、トモは心を開いていくが…。

斗真くんがトランスジェンダー役、ということで凄く話題になっていた映画ですが、メインはそこじゃないですよね… みんな辛くて、幸せになれない。あれ?途中までそんなつもりで見てたんじゃなかったのに。。。

そうですよ、映画の途中までは、リンコさんは、社会に溶け込んでいて、リンコがさんが周りのみんなをも幸せにしてくれるんじゃないか、という展開を予想していましたし、タイトルにもなっている、編み物、の正体がそんなものだったなんて(笑)!と、くすくす笑ってしまうシーンも随所にあったりして、心温まる映画なのかと思いきや、トモのクラスメイトの男の子と、その母親とか、トモの母親とかが出てきて、ラストがそんなことになってしまうと…、ワタクシの過去のトラウマ大復活映画じゃないですか、的な(苦笑)。

映画の見方はいろいろあるでしょうけど、ワタクシは、あくまでも子どもを主人公にして、自分の子どもの頃と照らし合わせながら見てしまいました。…いやはや、10歳の頃生きるのが辛くてね(苦笑)、ワタクシの死にたがり病はそこから始まっているんですけど… こんなに長生きするとは思ってもみませんでしたよね(笑)、映画の中の子たちは、その後トラウマになっちゃうんじゃないかと心配でたまりません。

もっと子どもたちのことをちゃんと守ってあげなきゃ!と同時に、子どもたちにももっと選択肢を与えてあげたいですよね。家族と一緒にいれば幸せだなんて単なる幻想ですし、学校以外にも行き場があっていいと思いますし、大人とか周りの人に振り回されるなんて、まっぴらゴメンですよね。

…ま、ワタクシに関して言えば、子どもの頃にインターネットがあったら、もう少し事情が変わっていたのではないかと思いますよね。もっと賢く生きるためのヒントがないか検索できますし、無料で高等教育を受けられたりしますし、お金を稼いで自立する道だってあります!…結局のところただの無い物ねだりですけど(汗)。

はぁ、ということで評価は☆☆☆☆4つ。いろんな意味でリアルですね~。芸術作品としては素晴らしいと思いますが、ワタクシ的には、折角長年のうつ病が治ったところなのに、また逆戻りしそうで超ブルーです(苦笑)。生きるのは、いつの世でも辛いんですね。結局は、現実から精一杯目を背けるしかないのでしょうか(苦笑)。

でも、ちょっと、編み物したくなりました!…昔はセーターとか編んだこともあったのに、今は全然ですもん。いずれにせよ、編み物に限らず、自分だけの楽しみ、とか、気を紛らわせる方法というのは必要ですね。特に、作り上げて完成形が目に見えるものに取り組むというのは、いい方法だと思うので、とりあえずフランス語の勉強頑張りま~す♪

映画『パッセンジャー(Passengers)』(2016)

はい!明日は3ヶ月ぶりにお休みですよ~!ということで、映画鑑賞☆

5000人の乗客を乗せた宇宙船アヴァロンは、新たな移住先として、別の惑星に向け宇宙を航海していた。旅の行程は120年。よって乗員乗客たちは冬眠し、船は自動航行していたが、小惑星(?)との衝突により機械が故障し、1人の男性が冬眠から目覚めてしまう。

ちょうど先月、BSプレミアムの「コズミックフロント」で、人類の他惑星移住計画について特集されていたのを見たばかりだったので、それと照らし合わせながら見ましたよね~☆

SFでは、将来的に実現可能な技術が描かれていることがあります。例えば、『2001年宇宙の旅』(1968)で登場していた、自動ドアや電子レンジ、クレジットカード、宇宙ステーションなどは、すでに実用化されていますよね。

「コズミックフロント」で紹介されていた、惑星移住をするために必要な要素も、この映画にはすでにいくつか組み込まれていました。例えば、移動に時間がかかるので冬眠すること… ちなみに冬眠すると、放射線の影響を受けないらしい、ということが、熊の研究から分かっているのだそうです!

他には、無重力が身体に及ぼす影響が大きいので、船体を回転させて重力を発生させていること、移住先での子孫の繁栄のことを考えると、1万人は移住しなければならないということ… 映画では5000人。少し前の発想では、数人が移住する、的なものばかりだったと思いますが、そのあたりも最近の研究が反映されていて素晴らしい☆

しかも、窓の外の宇宙や自然の光景… 後者はホログラムなのかな?もとても綺麗で、リアリティーがありましたね。SF映画って、わりとあれこれツッコミどころがありますけど(笑)、この映画に関しては、無駄に集中力をそがれるようなことはありませんでした。

さて肝心のストーリーですが、最初は、一人しか人間がいないので、静かな展開を見せますが、途中から倫理観等いろいろと考えさせられる要素が出てきたり、SFには欠かせない!ハラハラドキドキのシーンがあったり、見所満載です!特に、プールのシーンが凄かったです☆ 映像が美しい☆ 映画館で見てみたかったです~。

ということで評価は☆☆☆☆彡4つ半。ワタクシは、宇宙に行ってみたいですよ!でも、スタートレックを見過ぎているせいか(笑)、無重力で命がけな旅ではなくて、ちゃんと重力等、地球と変わらない居住空間がある程度約束されている旅でないと、想像しにくいです。あ、宇宙エレベーターが実用化されたら、宇宙に行ってみたいですけど!… いずれにせよ、宇宙に行くには、お金がかかるってことですよね… この映画でもよく分かりました(笑)。

いい映画を見ることができたので、心置きなく、ゆっくり寝ましょう~!… 120年(笑)!?