ゆっくりでも確実に卒業する作戦

夏休みの早起きシリーズもほぼ終わったようで(ほっ)。…ワタクシ、昔から完全夜型人間なのです。午前中に起きるの辛い(苦笑)。

さて、SNSを見ると、母校では絶賛スクーリング中なんですよね~。でも実際に出席していると、勉強だったり、遊びだったり(笑)に忙しくて、あまりSNSを見る余裕がないものなんですよ。だから、出席していない今年のほうが、逆に、スクーリング気分が高まっているという不思議な状態です(笑)。

それで、流れてくる情報をチラホラ見ていたら、やはりみなさん、早く卒業することを目指すものなんですかね?ワタクシは最初から、ダブルワークで忙しかったので、最短卒業など考えたこともありませんでしたけど、生涯学習の場合、特に文学部の場合は、ゆっくり卒業を目指すほうがいいこともあるような気がするんですよね。

というのは、文学作品を分析するには、多角的な視点が必要ですし、人生における経験値も必要ですし、入学後に、あれこれ気になって読んでみた他の作品や、舞台や、映画などが、レポートを書くときに大いに役立ちました。よって、入学当初は語学以外のレポートで苦労しましたが、途中からは、これなら大丈夫だろう、という感じで、一発合格!のパターンがほとんどになりました。

そんな感じで、確実に単位を積み重ねていく、という卒業へのモデルケースがあってもいいのではないかと思って、書いてみることにします。

ちなみにワタクシは文学部3類、特別課程でした。認定単位は20。作戦的には、あれこれを同時にこなすのが苦手なので、総合科目→専門科目→卒論、と、順番に片づけていこうと思いました。

総合科目については、まずは語学が取りやすいと聞いたので、英語をサクッと。…その後フランス語も6単位取りましたけど、第二外国語は4単位までです。あとは、文学と、物理でレポートを書いただけで、他は全部スクーリング。わりと簡単に48単位取れました。…語学で苦しまれる方もいらっしゃるようですが、その件に関してはまた別の機会に。

特に入学して間もなくは、論述形式のレポートを書くのがキツイと思うんですよね。よって、スクーリングで、効率よく知識を吸収しつつ、どの程度の内容が求められているのかを知ることが大切だと思います。…初めてのスクーリングのときは、ちょっとマニアックな授業を取ってしまったこともあって、先生の話が分からないことだらけで、授業中電子辞書を引きまくりました(苦笑)。でも、そのうちに、ああ、あれね、という感じで、普通について行けるようになり、学習の成果を実感しました☆

苦労が始まったのは、専門科目に取りかかってからです。総合だと、単位数が大きい科目もありましたけど、文学部の専門科目はほとんどが2単位。…単位数が大きいのは見るからに難しそう(汗)。

とりあえず、毎回、レポートを1本提出することを目標にしました。…レポートや試験がほぼ毎回仕事の繁忙期に重なるという不条理(汗)。特に、1月の試験は、忙しかったり、直前に無理しすぎて体調を崩したりして受けに行けないことが多かったです(涙)。とにかく、1科目は受けに行く!&1年で10単位取れれば上出来!というペースでした。

よくモチベーションが維持できましたね、といろんな人に言われましたけど、ワタクシ的には、いつも勉強したい欲求があるのにそれが満たされないことで、更に勉強したい欲求が大きくなるというサイクルだったので、特に苦労はしませんでした。

ただ、レポートの返却が3ヶ月以上、ということはザラにあります…しかも、それが不合格で返却されてきた場合、その頃にはすでに次の科目に取りかかっているので、そのレポートのことはすっかり忘れてる(汗)。よって、講評が芳しくなかった場合、その頃のモチベーションを取り戻すよりも、他の科目に取り組もう、の思考が働いて、試験は合格してたけど、レポートが無理っぽいからということで諦めてしまったものが、5科目くらいありました。…2回ダメだったら、諦めるって感じ(汗)。

逆に、レポートは合格したけど、試験がなかなか合格しなかった科目もいくつかありました。特に苦労したのは、近世英文学史と、国文学。でも試験に関しては、初回受験の前にノートまとめがすでに終わっているのであとはそれほど苦労しませんでしたし、何度も受けていればそのうち得意分野が出ることもありますから、そこは気長に待ってました(笑)。

…ちなみに、昔は過去問集なんてなかったんですよ。それに、以前は近世英文学史は持ち込み不可だったのに、苦労して合格した後ふと見たら、いつの間にか持ち込み可になってました(衝撃)。国文学は3回瞬殺された後、半ば諦めモードで受けに行ったら、年度が替わったことにより出題者も変わったようで、あっさりクリアできてビックリ(笑)。でも、アメリカ文学研究IIは、4回試験を受けたけど、どれもダメで諦めました…ちなみに、卒業直前に、新たな攻略法を思いついたので、最後の試験で試してみようと思ったのですが、悪天候で受けに行けなかったのが心残り…。

あと、長く在籍していると、テキストが全面書き換えになることもあるので、チェックが必要です。…それも、昔は追加履修に費用&手間暇がかかったのですが、今は無料かつ簡単になって、よかったですね~。

予算や、休みを取れるかどうかなど、それぞれに事情はあると思いますが、単位はできるだけスクーリングで取ることをオススメします。そのほうがとっても早いし!簡単だし!楽しいし!ワタクシは、最初の年だけ、物理の実験スクーリングで1、2期通して出席しましたが、後は時々、3期(午前午後)だけ出席しました。フランス語の初級(前期&後期)は放送授業で、アメリカ文学と、近代日本と福澤諭吉、はEスクで取りました。放送orEスクだと、試験を受ける日が決まっているので、注意が必要です。

そんな感じで、スクーリング科目は確実に単位が取れていたのですが、テキスト科目の単位がなかなか増えなくて、苦労しました。…最終的には、国文学と、国文学史が同時に合格したのが大きかったですね!卒業(3月)の前の年の7月の試験で、専門科目もクリア!

卒論指導に申し込んだのは、卒論以外の単位があと10ぐらいになってからでした。ホントは、他の科目を全部片づけてから申し込みたいところだったのですが、卒論提出までには少なくとも3回指導を受けなければならない…つまり、1年半はかかるということなので、そこまで待てませんでした。

最終的に、卒論をいつ提出するかについては、こちらに委ねられました。3月卒業の場合、11月の末日が締め切りなわけですが、10月の卒論指導のとき、7割くらいしか完成していなかったので、「半年延ばしますか?それとも頑張って11月に提出しますか?」と聞かれました。これも、下手に期間を短くして、不十分な仕上がりになるよりも、きちんと書いて一発合格を目指したほうがいいと思いますが、ワタクシはどうしても3月に卒業したかったので、頑張って提出するほうを選びました。…おかげで、相当骨身を削ってしまいました(汗)。

とまあこんな感じで、ゆっくりしていましたが、14年半で卒業することができました(最大16年まで在籍可)。結局のところ、卒業できるか否かの分かれ目は、「塾生ガイド」を理解できるかどうか、にかかっていると思います(笑)。あの本を読みこなす能力がある人は、どんな科目でも合格できますよ(笑)。

ということで、ワタクシ的オススメとしては、

1、慣れるまではスクーリングを活用する。
2、少なくても、確実に合格する道を選ぶ。特にレポートはできれば一発合格を!
3、塾生ガイドを隅々までよく読む。

こんな感じでいかがでしょう?上手に計画を立てて、実行に移してくださいね~。次回は、レポートの書き方等についても、書こうと思っています。

卒論という名のトラウマ

今年はいつもとは違う夏ですよ~。

今は、社会人になってから初めてじゃないの?っていう感じで、お盆休み中なのでございます。しかも、スクーリングもないしね☆ そして、今年の春からあれこれバタバタしていた仕事も一段落したので、ボチボチブログを書いていこうと思っておりますけども…。

実は問題がありまして。

卒論を書いていた頃の、キツイ毎日が、フラッシュバックするのですよ。しかも、日に日にひどくなっている気がして、ここまで来ると、完全にPTSDではないかしら?と(苦笑)。

話は去年の今頃に遡ります。

去年の夏はホントに忙しかったんですよ。特にバイトが。で、1ヶ月に6キロ痩せたんですけど、本業ももちろん忙しいし、でも、卒論を書かなきゃいけない…でも、はかどるはずがない(汗)。そもそも、ワタクシの睡眠時間は過去5年間くらいずっと3時間台で、肉体的にしんどかったのに加え、卒論を書きたいのに書けないストレスが相まって、限界を超えてしまいました。

それで、「毎日死にたくてたまらないので、辞めたい」とバイト先に相談したのですが、次の月のシフト表には更にシフトが増えていて…、ま、結局、10月に指導教官からダメ出しいっぱいメールが届いたときに、もうダメだ、と思って、1ヶ月休みにしてもらったんですけど。

そこからも、本業がどんどん忙しくなって、自殺願望もどんどん高まって、道路に飛び出しそうになったり、白目が出血したりしながらも、何とか無事に提出できたので、それでおさまるかと思いきや、天候不順で最後の科目試験を受けに行けなかったりとか、ストレスは一向に減らない。

実は、卒論が一番大変だったとき、毎日仕事の後にファミレスに籠もって、Yuri on Ice(アニメの曲)を1曲リピートで何時間も聴きながら書いていたんですよ。主人公たちが頑張る様子がワタクシ自身に重なって、応援してくれているような気がして、そればっかり聴いていたんですね。

そしたら、卒業試験の日、新幹線の中で音楽をシャッフル再生していたとき、たまたまその曲が流れて…思わず号泣。極限まで追い詰められていた毎日がフラッシュバックして、試験の準備どころではなくなってしまいました。…それでも何とか、東京に着いてから準備しましたけど、15年かかってやっと辿り着いた卒業試験のための準備が、わずか20分だなんて、今思うと冷や汗ものです(汗)。

幸い、先生からはその場で卒業内定のお言葉をいただいたので、それでやっと呪縛から解放されるかと思いきや、その後も、仕事の忙しさは続き、加えてごほうびに行くはずのライヴに行けなかったりして、気分が晴れない(汗)。

そして卒業式。1週間ほど前から胃が壊れて、何も食べられない…。しかも、卒業式や、その後の学位授与式の最中にまたフラッシュバックがきて、こらえるのに必死。何か嫌な感じだなぁ~と(苦笑)。

振り返ると、この1年で、ワタクシはすっかり変わってしまいました。一気に10歳くらい老けた気がしますし、賑やかな音楽をまったく受け付けなくなり、ライヴに行こうだなんて気はまったく起こらなくなり、それどころか外出自体も億劫になり、チョコレートが食べられなくなり、デザートにときめかなくなり…、つまりは、あのキツイ日々を思い出させるような要素は、全く受け付けなくなったということです。

だから、好きだったバンドに興味が湧かなくなったし、というか思い出すといろいろ辛くなるし、卒論のときにいつも通っていたファミレスには怖くて行けないし、Yuri on Iceは携帯から消し去ったし、東京&横浜にも行こうという気が起こらない…。これは大分重症だなぁ(苦笑)。

でも春からは、バイトを辞めたことにより生活も大きく変わったし、仕事で新しいことにいろいろチャレンジしているので、毎日が日々新鮮なのですが、夏が来てから、去年の今頃は、っていう感じで、何かがザワザワし始めて、これは無事に秋を越せるのか、と心配になってきたので、ブログに書くことにしました。ちょっとでも、このモヤモヤが分散できればいいな、と思って(苦笑)。

対処法としては、もう忘れるしかない(笑)!ちょっとやそっとでは癒えないほどの深手を負ったようなので、それは封印して、新しく楽しいことに取り組もう!

それもあって、今までは手を出していなかったゲームをやってみたり、アニメや映画を見たり、いっぱい寝たり(笑)、また、途中になっていたフランス語の勉強をがっつりやってみることにしたり。

そうなんです、それでも向学心が衰える様子は全くなく、実は、次は、法学部に行きたいな~なんて。でも、フランス語の勉強は、これ以上ブランクが空いたら、上の級に進むのが相当厳しくなると思うので、しばらくは集中して勉強しようと思っています。何級まで目指すのか、DELFを受けるかどうかなどはまだはっきりとは決めてないですけど、それが一段落したら、また大学に行きたいです。

ちなみに、卒業後、地元の通信三田会の会長さんから、ご丁寧なお誘い状をいただいたので、連絡させていただきました。都合がよければ、次の会合には出席したいと思っています。…何やら、ご近所に先輩がいらっしゃるようですよ。しかも、在籍期間がかぶってるみたい。世間って狭いですね(笑)。

そんな感じで、在学中、素晴らしい教育を受けられましたし、学費が安いし(笑)、母校への愛着は今も変わらないので、次も慶應の通信にしようかな~、早ければ来年かな~、と考えていますが、入学許可いただけるかな(心配)?入学できたとしても、いくつか単位が取れるまでは、黙っていようと思います(笑)←文学部に入学したときも、単位が半分くらい取れるまでは、周囲に言ってなかったんですよ。卒業できるかどうか、自信を持てなかったので。

さて、今は、スクーリングの最中ですね~。テキストに比べ、スクーリングだとかなり単位が取りやすいので、そういう意味では、単位ってお金で買えるんだなって思ってました(笑)。受講されるみなさん、頑張ってくださいね☆

あ、卒論自体は、忌まわしい記憶ではないです。直したい箇所はいろいろありますが、できるだけのことはやったという満足感&達成感がありますし、とてもいい経験でした。そうではなく、やりたいことができないという、この上なく不条理な日々を思い出すことが辛いのです。

でも、これを書いたら大分気分がラクになりました。というわけで、みなさん、ご心配なく~。