小説&ドラマ:御子柴礼司シリーズ

ここ最近、御子柴先生の小説やドラマで泣いて、梅原さんネタで爆笑する、が繰り返されている毎日なのですが(笑)、まず今回は涙のほうで。

御子柴礼司シリーズは中山千里さんのリーガルサスペンスです。Kindle Unlimitedで『贖罪の奏鳴曲』を読んだことが、ハマったきっかけ… というところまでは、以前ブログに書いています。

そして、2作目を読みつつ、U-NEXTを検索していたら、WOWOWさんで放送されたドラマを発見。

 

-ドラマ『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』(2015) 主演:三上博史さん-

小説のクライマックスの、法廷での大どんでん返しが楽しみで見てみました。幹也くんの設定など、いろいろと原作との相違点があるのですが、それは映像化するにはしょうがないところかもしれません。

でも興味深かったのは、原作だと、ラストの数ページにいろんなことが詰め込まれすぎてて、読んだときに、息も絶え絶えになってしまったのですが(笑)、ドラマだとその、法廷での大どんでん返しのシーンが終わっても、結構時間が残っていた点ですね。そこで、原作ではあまりにも急展開過ぎた部分がじっくり語られたので、余韻に浸れてよかったなぁ~と。

 

-小説第2作『追憶の夜想曲(ノクターン)』-

失業し生活能力がなくなった夫を殺した容疑で起訴された妻。普段、高額報酬の案件しか引き受けない御子柴が、国選弁護人として彼女の弁護を買って出た背景には、深い事情があって…。

主に、iPad読み上げ機能で、ドライブ中に聞いていたのですが、クライマックスでは、1作めを超える急展開の連続に、思わず事故りそうなほどの衝撃を受けました(心臓バクバク)。

…見事に、騙されましたよね。ここで、御子柴シリーズの読み方をつかんだので、それ以降はこれほどまでに驚くことはなくなりました(笑)。

 

そして、3作目を読み始めた頃に、要潤さん主演のドラマを見始めたのですが、そちらは2~4作目をドラマ化したものだということが判明して、慌てて3作目を読み終えることを優先。

 

-小説第3作『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』-

御子柴が昔世話になった稲見が、殺人容疑で逮捕される。御子柴は恩返しをするために、国選弁護人として稲見の無罪を主張するが、当の稲見は、殺意を持って殺したから、相当の罰を受けたい、と言う。

この作品のテーマは、緊急避難。…おお!刑法総論のテキストで読んだあれだっ!とテンション急上昇。しかも、冒頭の事件が、こんなところでつながっているなんて!…というか、逆にあれもこれも繋がりすぎて、世界の狭さを感じたりもしたのですが(笑)。

それとともに、シリーズ全体を通してのテーマ、贖罪の意味を考えさせられる展開で、しかも、今まで2作に比べると、大どんでん返しはなかったので、じっくり感動を味わうことが出来ました(涙)。タイトルは、モーツァルトのレクイエムから来ているのですが、こればっかり聞いている人がいたら怖いな(苦笑)。

 

-小説第4作『悪徳の輪舞曲(ロンド)』-

御子柴の実母が殺人容疑で逮捕され、30年近く会っていなかった妹が、弁護の依頼に来る。家族とは何かがテーマ。

この作品では、苦悩する御子柴の様子が描かれます。家族とは縁を切った!と、血も涙もない発言や行動を取る御子柴ですが、そう簡単には縁を切れないのが家族…。御子柴先生の弁護は鮮やかでしたが、いろいろと過去をひっくり返されて、後味は良くないですね(苦笑)。

 

-ドラマ『悪魔の弁護人 御子柴礼司 〜贖罪の奏鳴曲〜』(2019-20) 主演:要潤さん-

先にも書いたように、第2作の事件から話が始まります。御子柴法律事務所の事務員洋子など、いろいろと設定が違うところもあるのですが、まずは、要潤さん演じる御子柴先生が、めちゃくちゃ怖い!というのが印象的です(貫禄)。

ただ、全8話で小説3作を描くので、どうしても駆け足な展開になってしまうんですよね。証拠があまりにも簡単に次々と見つかるので、こちらが推理する楽しみがなくて物足りない、というのが、『恩讐の鎮魂曲』までの印象でした。

しかし『悪徳の輪舞曲』では、御子柴先生の母役が浅野温子さんで、しかも、過去の事件が明かされるタイミングが原作とは違ったりして、御子柴先生がかなり人間臭く描かれているので、涙しました。。。

 

-まとめ-

御子柴先生はダークヒーローで、最初は同情できない、と思っていたのですが、ワタクシ自身、結構家族関係には淡白な方なのと、過去のことをあれこれ引きずっている人間なので、周囲の人のことも含めて、結構しんどいな、と思わずにはいられない作品群です。

ですが、ワタクシも法律学を学ぶ一人として、法廷での駆け引きは興味深いですし、法律が万能なわけではないこと、というかそもそも法とは何!?みたいなところまで、あれこれ考えさせられるのは興味深いです。

小説では、『恩讐の鎮魂曲』が一番感動しましたが、ドラマでは『悪徳の輪舞曲』のエピソードが一番感動しました。小説とドラマがが補完し合うところもあって、いろいろと良く出来てるなぁ~。

ただ、Kindleでは、第5作『復讐の協奏曲(コンチェルト)』はUnlimitedでは読めないので、どうしようかな?…というか、現在では、前4作も、Unlimitedでは読めないみたいです。期間限定だったみたいですね。急いで、ライブラリにDLしてよかった。

と言って、今日Kindle Unlimitedで読み始めた別の本が、既に興味津々なので、とりあえずそちらを読むことになりそうです。

…もいいのですが、近々刑法総論の再提出レポをやっつけたい!!!法学レポートの気分転換としての読書にはいいですね~。めっちゃやる気出ます(笑)!

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