Eテレ 100分de名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』第1~2回

100分de名著は毎週見ているのですが、ブルデューの『ディスタンクシオン』というタイトルを見ても、いまいちピンと来ず、まぁとりあえず1回目を見てみたところ… これは面白い!!!と。

ブルデューはフランスの社会学者、『ディスタンクシオン』は、趣味と社会階級の関係を表した本です。

番組公式サイト

  

-第1回「私という社会」-

みなさん、今夢中になっている趣味をお持ちですか?

その趣味とは、運命的な出逢いを果たしましたか?

しかしブルデューに言わせると、運命の出逢いなんてものはなく、その新たな趣味を受け入れる受け皿的なものがすでにあったために、それを難なく受け入れた、ただそれだけのことなのです。

例えば、とあるピアニストの沼にはまったとしましょう。でもそれは、すでにピアノ曲を聴いたり、ピアノを演奏したり… そこまで行かなくても、音楽聴く習慣があったり、という何らかの受け入れ準備的なものができていたからのことで、音楽を全く聞かない人がいきなりピアノの演奏を聞いても、残念ながら心に響くものはないのです。

ひいては、趣味と社会階級には相関関係があり、例えば、乗馬をする趣味がある人は、それなりの経済力がなければならない、テレビを見るのが好きな人は、娯楽にあまりお金をかけない、などの共通点があるということです。

…心当たりありません!?

 

-第2回「趣味という闘争」-

趣味を持つということは、自分の好き嫌いを人に押し付けているということになります。

なぜなら、何かを好きになる、ということは、何かを嫌いになるということ。…というのは、何かと比較することなしに、そのものを評価することはできないからです。

そしてその趣味を人に語るとき、そこでは激しいバトルが繰り広げられます。例えば、自分の推しの話を誰かにするときは、もれなく推しの良さを分かってもらいたい、という気持ちが根底にあります。もしくは、推しのどこが好きかを語るとき、マニアックな面を出せば、古参であることをアピールできたり、いかに推しを愛する気持ちが強いのかを表すことができます。

…これまた、心当たりがありすぎません(笑)?

 

-社会学とは-

先にお伝えしておくと、社会学というものは、あくまでもデータに基づき、こういう傾向がある、という客観的な判断を下しただけのことで、それがいいとか悪いとかの問題ではないので、お間違えのないように。

ワタクシは、文学部にいたときに「社会学史1」というのをとりました。でも、ブルデューという名前に聞き覚えがなかったので、テキストを久しぶりに引っ張り出してきたところ、おもいっきりブルデューの章があって、しかもめちゃめちゃマーカー引いてるし(愕然)… その当時のワタクシには、あまりヒットしなかったんですね(笑)。

↑これね☆

ちなみにそのときは、デュルケムの『自殺論』についてレポートを書きましたよ。自殺をする人は、精神が弱い、と言われがちですが、そうではなくて、例えば妻に先立たれた男性とか、夏休みの終わりとか、そういう社会的な要因が、人を自殺へと促してしまうのだ、という、あくまでもデータ分析による客観的な事実を示した本です。

社会学というのは、学ぶと生きやすくなる学問だと思うんですよね。

今回の事例のように、趣味がどんな社会階級にいるかで決められてしまう、というと、つまらないような気がしてしまいますが、むしろ逆で、全然関係ないものが排除されて迷いがなくなったり、同じ社会階級で同じ趣味を持つ人同士は自然と集まったりするので、あまり気を遣わずにすみます。

また、社会規定を知ることで、その中でどう生きればいいのかを考えることは、自由を手に入れるということになります …例えば、ピアノのコードを覚えたり、ハノンなどで指のトレーニングをすれば、自分でアレンジを加えたりして、自由に弾くことができる、というわけです。

 

-感想-

いやはや、なるほどなぁ~と思いました。…ただ、原書は物凄く難解らしい(汗)。それもあって、今回の記事はあえて、あまり難しい言葉を使わずに書いてみたんですけど、いかがでした?

趣味を追求するとなると、常に取捨選択を迫られることになると思うんですよね。例えば、ワタクシは春頃は時間に余裕があるのですが、それ以降は仕事が忙しくなって、となると、何かの時間を削らなければならない… ピアノ系YouTuberにハマっているワタクシとしては、どの動画を見るか選択しよう~になるわけですよ。

それとか、ツアーをやります!となると、全通するのは不可能だから、どこに行こうか?と考えることになるわけです… そこで経済力が試される←あえて生々しい書き方をしましたが(汗)。

でも、繰り返しになりますが、だからと言って、それがいいとか悪いとかではないので、お間違えのないように。趣味を追い求めるにしても、こういう事が起こりうる、ということを把握した上で、自分にできる楽しみ方で、楽しむのがいいですよ~という話です。

残り2回はどんな内容なのかな?楽しみにしています☆

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