「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」(音声ガイド:梅原裕一郎さん) @京都国立近代美術館

先日ネットを立ち上げたら、今岡山県立美術館で巡回展が行われているという記事が出てきました。そういえば、京都で見たのに、まだブログに書いていなかったわ!ということで、今更ですが記事にしておこうと思います。

前置き

京都国立近代美術館では、2023年7月19日から9月24日まで開催されていました。梅原さんの音声ガイドは最高すぎる!しかも京都は近いし!ということで、前売り券を購入し、楽しみにしていたのですが、行く予定だった前夜に発熱… 新型コロナ陽性で、しばらくどうにもならず(汗)。終了まで後1週間しかないわ!という頃に慌てて訪れることになりました(苦笑)。

来館前は、走泥社(そうでいしゃ)とは何!?という感じで、右も左もわからない状態でしたが、梅原さんのガイドがあれば大丈夫なはず(笑)。

走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代

京都国立近代美術館

訪れたのは初めてでした。とはいえ、お向かいにある京都市京セラ美術館は、何度か足を運んでいます。最近では、2023年7月に、ルーブル美術館展を見に行きました。音声ガイドは森川智之さん♪ その記事も書いてないですね。。。

というのはさておき、いざ来館!予約の時間指定は不要でした。

音声ガイド

音声ガイド機貸出コーナー

「写真を撮ってもいいですか?」とお聞きしたら、「ファンですか?」と聞き返され、「はい」と(笑)。梅原さんの音声ガイド目当てで遠征することもあります、とお伝えしておきましたよ♪ それでも、丁寧にガイド機の使い方を教えてくださったという… 知っとるっちゅうねん(笑)☆

梅原さんの音声ガイド、昔はイケボすぎて、逆に話が入ってこないという状態でしたが(嬉しい悲鳴)、今では解説にじっくり聞き入ることができるようになりました。ホントにわかりやすい♪ ということで、今回の展覧会も、ワタクシ的に予想外の大ヒットを記録することになりました!

では、よかったポイントをいくつか紹介しますね。

ストーリー性がある

もともと陶芸というと花器だったのに、どんどん芸術性が高まり、心象風景をも表現する対象になっていった、という過程が非常にわかりやすかったです。… たまたまこの日、この美術館を訪れる前に六角堂を訪れまして、「いけばな発祥の地」という文字を見たこともあり、非常にタイムリーでした☆

写真撮影がOKな作品もいくつかありました。たとえば、

八木一夫:ザムザ氏の散歩

ザムザ氏というのは、フランツ・カフカの『変身』の主人公で、起きたら巨大な虫に変身していた、というあの人のことです。この作品を見たとき、文学部出身のワタクシは、一気に心を鷲掴みにされました(テンション急上昇)!!!もはや器ではありません!

そんな感じで、志を同じくするメンバーが入れ代わり立ち代わり「走泥社」に所属して、様々な作品を作っていったという、その作品展がこれなんですね。

角度を変えて楽しめる

陶芸作品の良さは、様々な角度から楽しめるということだと思います。

八木一夫:休息の眼
山田光:作品

他の来場者も、四方から見て作品を楽しんでいました。ワタクシ的に、陶芸というと、ろくろを回して… つまり左右対称かつ円形のものを想像してしまうのですが、これは何!?しかもこんなのどうやって焼くの!?と興味津々。音声ガイドがあるとはいえ、すべての作品の解説をしてくれているわけではないので、想像力を働かせるのも楽しいひとときです☆

どんどん独創的に

単純な話、部屋が進むごとに、作品が巨大化し、かつ色鮮やかになっていきます!ホントに、どうやって焼くんだろう?どうやって運ぶんだろう?と、興味がそそられるばかり。

また、エロティックなコーナーもあって、梅原さんはどんなお気持ちでこの原稿を読まれたのか、とニヤニヤしてしまう場面もありました(笑)。…いや、もちろんお仕事ですし、そこはプロですからね(笑)。

感想

←平安神宮 ↑京都市京セラ美術館

鳥居が大きくて、思わず写真を撮ってしまったわけですけど(笑)、まさに芸術が爆発した!見ごたえのある展覧会でした。

陶芸の展覧会に行ったのは初めてでしたが、魅せ方が上手で、解説も充実していたので、非常に満足度が高かったです。…梅原さんのお声が素敵だったのは、言うまでもない♪

京都の後、岐阜でも開催されたようですが、今後も巡回は続きます。

2024年2月27日(火)〜2024年4月7日(日) 岡山:岡山県立美術館
2024年4月20日(土)〜2024年9月1日(日) 東京:智美術館

お近くの方は、ぜひ足を運んでみてください。

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