金沢に出かけた日、用事が午前中に片付いたので、金沢城公園にお出かけしました。そしたら、ボランティアの方が、無料でガイドをしてくださるとのことで、兼六園と、金沢城公園、それぞれ1時間ずつお願いすることに!
ということで、今回は兼六園のおさんぽレポをお届けします。
金沢城公園なるものを知ったのは、2015年に放送されたブラタモリを見たときでした。あの近辺は、ライブ等で昔からちょこちょこ行っていたのですが、お城なんてあった!?…そう、昔は金沢大学がそこにあったのですが、郊外に移転してから、お城の復元工事が始まったとのことなんですね!
金沢城公園
金沢城入城

お出かけしたのは2023年の12月。本社で試験があったのですが、サクッと終わったので(笑)、天気もいいしお出かけしよう~と♪ …いや、天気がよすぎる(汗)。近江町市場の方から歩いていったので、近場の黒門から入りました。

眩しい~(汗)。確かに「金沢城」とある!加賀百万石、前田のお殿様の居城跡です。

広い!広すぎる!
この場所は、参勤交代で江戸に滞在する藩主に代わって、重臣たちが政務を行った場所だそうです。いわば、城内の官庁街とのこと。
河北門


河北門の横にある櫓からの眺めです。菱櫓が臨めます。

新丸広場を振り返ったところ。12月上旬なのに、まだ紅葉が残っています。ここまでで、結構な坂や階段を登っています。
五十間長屋

大きいですね!金沢城公園は、北陸新幹線の金沢延伸開業を機に、整備が進められたそうです。確かに、東京方面から金沢は行きやすくなったので、たくさんの観光客が訪れるようになったと聞いています。新幹線の経済効果って凄いのね。
と、ここで、近くに休憩所があったので立ち寄ってみたら、なんと無料ガイドをしてくださるとのことで!お願いすることにしました。金沢城公園と兼六園コースがあり、所要時間は、それぞれ1時間程度とのこと。どっちにしますか?と聞かれて、とりあえず兼六園からスタートすることにしました。
石川門

金沢城は石垣が面白い、とブラタモリでやっていたので、そこはきちんと見てみたいと思っていました。年代によって石の種類や積み方が違う、というのは、次回の金沢城の回でまたお届けすることになると思います。

お城の入口によくある、直角に曲がるポイントなんですけど、確かに全然違う。

門の内側には、銃で外敵を狙う狭間(さま)があります。しかし外側から見ると、

あれ?どこ!?と外側からでは見えないのが、金沢城の特徴なのだそうです。…ちなみに、実際に使うときには、内側からその一角のパーツを押し出して穴を作るのだそうです。
百間堀

金沢城と兼六園の間には、堀がありましたが、今は道路になっています。そう、兼六園は、金沢城のお庭だったんですね。
兼六園
兼六園入口

今では、石川門からここを通って兼六園を訪れる人が多いです。

…実際入口では結構人が並んでいました。しかし実は、ここは裏道ルートなのだそう。
正式には、

おみやげ屋さんや飲食店の並びを通り過ぎ、

こちらは、隈研吾さんの設計だそうです。

そして、高い石垣を横目にしながら歩くことしばし… 翌月の能登の地震で、金沢城の石垣の一部も崩れたそうですね。ここが本来の入口なのだそうです。

確かに、立派な、というか年季の入った石標が立ってる。

お殿様が入った場所はここだそうです。しかも、観光客はほぼいない(笑)。列に並ばずに入場券を購入することができました。…ガイドさんのおかげです☆
瓢池(ひさごいけ)

中に入ると、瓢池。

その名の通り、ひょうたん型の池があります。このあたりが、兼六園発祥の地なのだそう。

滝は後でつけられたそうなのですが、水量が多くて結構賑やかです(笑)。

藩政時代は「滝見の御亭(おちん)」と呼ばれた茶室だそうですが、いや~、実に音が賑やか(笑)。京都のお寺のお庭の静けさとは、大分違います(笑)。
噴水

これもまた、ブラタモリで紹介されていました。この後出てくる霞ヶ池が、ちょっと坂を登ったところにあるんですよ。そこから水を引くと、逆サイフォンの原理で水が吹き出すという仕組み。日本庭園に噴水があるのは珍しくて、日本最古のものと言われているそうです。

ということで、ちょっと登りますよ。
霞ヶ池

兼六園といえばここ!というスポットで、この日も結婚されるカップルがお写真を撮影していました。が、あまりにも太陽が眩しい&逆光で、画面がよく見えないままにシャッターを押したら、灯籠がちゃんと写ってませんでした(汗)。…新郎の背後にあります。ガイドさんも、今日の撮影は厳しいなぁ~と仰ってました。

右斜め奥の方角に、金沢城に使う石を取ってきた場所があるとのことでした。…今日たまたまテレビで、ここからの眺めが放送されていましたが、一面の銀世界でした。いつ頃撮影されたものだったのかなぁ?
高台にあることが、おわかりいただける一枚です。
雁行橋(がんこうばし)

一枚一枚が亀の甲のような形をしているので、亀甲橋とも呼ばれているそうです。なおかつ、雁が列をなして飛んでいる姿に作らえていることから、かりがね橋とも言うそうです。
どこを撮影しても、絵になります。…が、ガイドのおじさんがよう喋らはるので、シャッターを押すタイミングが難しい(笑)。加えて、兼六園といえば雪吊りで有名ですが、そのあたりは人が多すぎて、あんまりお写真を撮れませんでした。…正確には、撮ったものの人が写り込んでいるので、ネットに上げるのは控えておきます。
ちなみに、兼六園内の灯籠は、ほとんどが雪見灯篭なのだそうです。…すみません、ワタクシはめちゃめちゃ晴れ女なもので(笑)。どこに行っても、太陽眩しい~な感じになります(汗)。
七福神山

自然石を左から順に、恵比寿、大黒、寿老人、福禄寿、布袋、毘沙門天、弁財天に見立てて配置しているそうです。
明治紀念之標

誰かいる!
ガイドさんが、時折、兼六園&歴史にちなんだクイズを出してきていて、ここでも資料を出して、さて何て読むでしょう?と聞かれましたが、そういうのはちゃんと全部答えれますよ(笑)。圧倒的に、いつもはそういうクイズを出す方だから、出されるのは新鮮でした(笑)。…正解はもちろん、ヤマトタケルノミコト。
ちなみに、この日本武尊像なのですが、昔から何故か鳥が一羽も寄り付かず、糞で汚れる心配がないのだそうです。さて、どうしてでしょう? …正解は、おそらくヒ素が混ざっているためではないかとのことです。
またこの銅像の台座は、天然石を積み上げて作られたものです。それが崩れない理由として、ヘビ、カエル、ナメクジに似た石が、三すくみとして台座を守っている、という都市伝説があるのだそうです。…実際には、内部の漆喰が地震の揺れ等を吸収しているらしい。にしても、三すくみ、どれも苦手な生き物なので、凝視するのは避けました(苦笑)。
根上松(ねあがりのまつ)

根っこが地上に露出した感じになっている松の木です。すごっ!
板橋

『伊勢物語』にも登場する、三河の名所八つ橋を模して作られたものだそうです。「からころも きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ」頭文字を取ってかきつばたになるように詠まれた歌で有名ですね。ということで、こちらもかきつばたが美しく咲くそうですよ。
再び霞ヶ池

先程は逆光でイマイチなお写真でしたが、反対側から撮るとめっちゃ綺麗☆ と思ってお写真を撮っていたら、ガイドさんから「冬場で、水面に景色が綺麗に映ることは凄く珍しいですよ」と言われました。ホントだ!

綺麗に、水面に映ってますね!「というか、そもそも冬場にこんなに晴れること自体珍しいですよ」と言われました。北陸の冬は、基本天気が悪いですからね。天気が悪いと体調が悪くなる、とか、テンションが下がるという方は北陸に住むことには向いていません(苦笑)。というワタクシは、超晴れ女ながら、太陽はめちゃめちゃ苦手ですけどね(汗)。

雪吊りで有名なスポットも、裏側からなら綺麗に撮れました。毎年11月1日から一斉に作業を開始するのだそうです。今シーズンは、さほど雪が降りませんでしたね。
栄螺山(さざえやま)

霞ヶ池を掘ったときの土を盛り上げてできた山です。形がサザエに似ていること、また道が周りをグルっと回って登るようになっているため、栄螺山と名付けられたそうです。この傘みたいなのは、避雨亭(ひうてい)… 文字通り、雨宿りのためのもののようです。

山頂部には、石塔があります。登る前に「足腰は大丈夫な方ですか?」とあらかじめ聞かれましたが、別に大した山ではなかったですよ(笑)。まぁワタクシは普段から、一日1万歩近く歩いてますからね☆
ということで、一回りしてガイドは終了。1時間をちょっとオーバーしていましたが、結構駆け足な感じでしたよ。また今度、ゆっくり訪れてみたいです。
まとめ
兼六園に行ったのは3回目くらいでした。でも久々だったので、ほぼ記憶になく(苦笑)、また無料で、しかもたっぷりガイドしていただけたおかげで、兼六園を十二分に満喫できました! …ひたすら「へぇ~」を連発し続けました(笑)。
春~秋の季節だと、梅や桜などの様々なお花や、紅葉も楽しめることと思います。ぜひぜひみなさんも訪れてみてください!
次回、金沢城公園のおさんぽレポをお届けします。
アクセス
公共交通機関:JR金沢駅からバスで約10分
車:北陸自動車道・金沢西IC&金沢東ICから約30分
開園時間
3/1~10/15 7:00~18:00 (最終入園 17:30)
10/16~2/末日 8:00~17:00 (最終入園 16:30)
入園料
大人:320円 (団体250円)
小人:100円 (団体80円)
所要時間
一周:60分
平坦コース(車椅子おすすめコース):30分